IDOCHAでは、おもてなしの道具として器やアートを活用します。
IDOCHAには先人がいます。スケールは全く違いますが...
Phillip Jonson. 彼は、Mies van der Rohe設計のシーグラム・ビルディングにある高級レストラン「Four Seasons」の内装設計をした時、現代アートに造詣が深いJohnsonは、レストランにかける絵画の制作を、後に巨匠と呼ばれるようになったMark Rothkoに依頼しました。
残念ながら、Rothkoの気が変わり、世界で最も美しいビルディングにある夢のようなレストランは不完全な形になりましたが、もし実現していたらと考えると心が踊ります。
美術館でRothkoをただ眺めるということに比べて、Rothkoの瞑想的な絵画に囲まれて食事する体験は、さぞ印象深いものになるだろうと想像します。
Rothko Chapel
Johnsonと同様に類稀なる目利きとして知られる白洲正子さんは、「器はいじってなんぼ」と考え、美術館に収まることを「器の終身刑」と表現したそうです。
大事な器だからと飾っているだけでは価値は半減してしまいます。実際に使って手や唇に触れて感じることによって本物の良さが分かるというもの。
私どものIDOCHAでは美術館級のアートも空間を演出する道具です。美しくデザインされた床の間にかけられた本物のアートは、空間の質を劇的に変化させます。
Art、器と食をキューレートし、記憶に残る非日常の体験を届けたいと思います。
注記、Four Seasonsが1958年、ニューヨークのマンハッタンにオープンした時、四季折々でメニューが変わるスタイルを初めてアメリカ人に紹介しました。この事実も、旬を大切にするIDOCHAとの共通点です。